高台寺洛匠 草わらび餅

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わらび脱ぎ捨てて。 ←全国の大江千里ファンから殴られるフレーズ

今年度初の京都出張に出かける日、とても春だった。
暖かい、桜がもう散り始めている、あたりが明るい。

ここ数日の〆切だらけと3時間の新幹線移動で本人は若干よれよれだが、そんな身にも春光はきらきら輝く。ああ冬が終わってよかったなあ。

駅の土産物売り場を覗いてみたら、わらび餅がものすごい勢いで売れていた。
どうした、京都、急になぜわらび餅推しになった。

まあでも細かいことはどうでもいい。どうしても食べたくなってわらび餅を買って帰った。
帰宅して真夜中、ひっそりわらび餅の箱を開け、翡翠色のわらび餅をこっそり食べた。

なんとまあはかなげに柔らかくておいしいのでしょうか。

新鮮だからか、それとももとからそういうものなのか。
改めてもう一片つまみあげてわらび餅を食べた。

なんとまあはかなげに柔らかくておいしいのでしょうか。 (以下、繰り返し)

わらび餅の柔らかさは、何とも言えず春だよなあ。
無責任な感想を思いつつ、そういえば、わらびの季節がちょうど今頃だと今更気がついた。
だから京都にあんなにわらび餅が出ていたのか。

柔らかいはかないわらび餅をむしゃむしゃ食べ進みつつ、一人ぼっちの春の夜が更けていく。




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草もち

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似ていると同じは違う。

池袋を歩いていたら「台日友好イベント」が開催されていた。出店がたくさん出ている。
お昼代わりに中華ちまきを買ったら台湾のおばちゃんが草もちも勧めてきた。
「草もち、あと4つですよ。おいしいですよ」
なるほど、じゃあこっちはお土産にしよう。
おばちゃんは「草もちは冷えたらフライパンで焼くといいですよ」と言っていた。

さて、ステージ上で謎の踊りや歌が繰り広げられているのをぼんやり眺めながら、中華ちまきを食べてみた。

とてもおいしいが、こんなに本気で中華とは思わなかった。
味わったことのない香辛料がたくさん入っている味がする。
ギクギクしながら自分の浅慮を反省した。
そうだ、台湾は外国じゃないか。日本の中華街で買う中華ちまきより味が外国になるのも当然のことだ。

でも、だったら今かばんの中に入っている草もちも、似て非なるものなんじゃないのか。
あの草もちには何が入っているんだ。
ドキドキしながらさっきのおばちゃんの言葉を頭の中でプレイバックした。
「冷えたらフライパンで」

おお、日本の草もちはそんな温め方はしない。絶対中にはあんこ以外の何かが入っている。

帰宅してパックを開けてみると、買ったときは気づかなかったが、草もちの色が明らかに違う。
というか、包んである葉っぱもよく見たら笹ではない。
いったい、お前の正体は何なんだ。さらによく見たらうっすら脂ぎっているじゃないか。

包丁を取り出して、注意深く草もちを割ってみると

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肉餡が入っていました。

結局、草もちの「草」が何だったのかは不明ですが、焼売みたいで美味しかったです。

フランク三浦 MIURA四号機(改) 真田幸村モデル 完全非防水

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訴えたくなる気持ち。

たびたび新聞の紙面に登場して(悪目立ち)、なんとなく気になる存在だったフランク三浦。ついに買ってしまった。
新聞ネタになったのは、フランク・ミュラーさまに訴えられたからだが、「値段も違いすぎるし、まず間違えない」という変な理由でミュラーさまがまさかの敗訴となった。
いやあでも、200分の一の値段でなんちゃってが売られちゃったら、やっぱりダメなんじゃないか。訴えたくなる気持ちはわかる。

わかる、のに「意外にいいんじゃないかなあ」という気持ちを抑えきれず、フランク三浦がほしくなってしまった。
デザインが面白い。フランク・ミュラーなんちゃっても多いが、それ以外もチープながら面白い。
フランク・ミュラーが100万円を下らないからと言って、ここでなんちゃってを買うのもなんだろう。
そこで選んだのはフランク・ミュラーであればまず作らなさそうなデザイン。これももしなんちゃってだったら、ミュラーは三浦を殴っていい。
お値段は5400円。

あっという間に我が家に到着した。前評判ですさまじくチープな感じを覚悟していたが、予想に反してずっしり感がある。
ただ、説明書の内容はすごい。「手作りなので指紋や汚れ等は想定内」みたいなことが書いてある。あと「すぐ壊れる」とも。
そして完全非防水。濡れたら終わりだ。
さらに壊れなくても「一日の進み遅れが多い→電波時計を見て合わせてください」とか安定の低クオリティ。

うーむ、正直な感想をはっきり言うべきだろう。この時計、高えっ!!

いくらジャパンクォーツでも、本体にはっきり「Made in China」とシールが貼ってあるうえに、完全非防水でこの価格か!
CASIO、えらい。2000円もしない時計があんなに正しく、あんなに丈夫。そのありがたさをこんなところで知るとは!

心の衝撃をどうにか受け止めた後、この時計は「ブレスレットに文字盤がついている奴」だと思うことにした。

日野原重明 『10月4日 104歳に104句』

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長寿力

前々から気になっていた日野原重明『10月4日 104歳に104句』を購入した。表紙もとってもポップでチャーミングな一冊である。
この本が出たときには、少なからず衝撃を受けた。
実は、誕生日が同じなのだ。

10月4日はなかなか地味な誕生日だと思ってきた。
覚えてもらおうとして「イワシ(104)の日、10月4日です」と言ったら先方に即座に「僕は納豆(710)の日です」と言い返されて、(負けた…)と変な敗北感を味わったこともある。

しかし自分からさかのぼること61年、同月同日には長寿界のスーパーエリート、日野原先生が生まれていた。
本書はその10月4日生まれのレジェンド(なお10月4日生まれの王様はルイ10世。あだ名は喧嘩王)が、10月4日力を存分に発揮して放った奇蹟の一冊だ。
たいてい10月4日生まれは、この誕生日と揃える系のネタは諦めている。微妙に数が大きすぎるからだ。
そこを日野原先生はあっさりクリアしたうえに、まさかの年齢で合わせてきた。
そ、そうきたか!思いついて誰もができる技ではない。
今私が思いついても実行できるのは60年後。気が遠くなる話である。

そんなわけで企画段階ですでに大勝利の句集なのだが、中身もかなり読みでがあった。

百三歳 おばけでなくて ほんものだよ    (8頁)

まず長寿力。この年齢を出されるだけで、何を言っても迫力と説得力がついてくる。

百三歳 誕生ケーキの 灯は三息(みいき)    (13頁)

一回で平均34本くらいのローソクを消している。数が大きいということは、それ一つでも感動を呼ぶ。
もちろんそれだけではない。印象深い出来事について続けざまに3句くらい詠んでいるのも面白い。

富士をバックに 馬に跨り 心震う
百三歳 馬に乗る意気 我独り
百三歳 馬に跨る 我が勇気


馬に乗った、わけだが、正直、馬に乗る年齢ではない。日常生活も車いすなのである。これが大変な出来事なのが分かる。
だから最初は緊張したのだ。けれど、そんな気持ちに共感できる人もそうはいない。「我独り」には、介添えなく馬に乗っていることだけではなく、百三歳で馬に乗る人としての孤独も見える。
そして三句目は、そこから開き直っての「我が勇気」である。数分の出来事に、深いドラマがある。

律を整えるとか、技術面には率直に言ってまだ直す余地もある気もするけれど、104歳の誕生日までにガッと104句拵えてしまう勢いの方がやっぱり強い。それに整った句より、「ジャンボリーだけで3句ある」とか変な発見がある作のほうが、心に残るのだ。
とても力強い句集である。

長命がこのように生きてくるのなら、長生き出来た暁には、自分もぜひチャレンジしてみたい。
と思ったけれど、恐ろしいことに、それがすでに二番煎じだというのも10月4日生まれの宿命である。


【買った後】お悩み相談

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お母さんがちゃんと測って

先日購入したロヴィッカの靴下だが、「今度はもっと小さくしてください」といいつつさらに買い足した。にもかかわらず、なお大きい。
しかし今回のはどうにか履けるくらいの大きさなので(前回のは結局弟が買い取った)、もかもか履きつつ、「受け取りました」のメールを打った。

> 靴下受け取りました。やっぱり大きいけれど、気に入りました。いい靴下で、暖かいです。

するとまもなく返信が来た。明らかに動揺している。

> あなたの返信に私は動揺しています。また靴下が大きかったとは!
> 今回は母にちゃんとサイズを測ってもらって、23センチで編んだんですが、まさか、こちらとそちらとでセンチメートルが違うの⁉
> 今後のために詳しく教えてもらえませんか。


↑上記のイラストは、そのメールについていた「どこで測ったか」の説明図です。

絵入りで説明されたので、どれどれと定規をもってきて測ってみたが、なるほど確かに23センチである。
しかし、この靴下もゆるぎなくぶかぶかだ。
着用写真を送るべきだろうか。いや、「そもそもあなたの足は23センチなんですか?」と聞かれる可能性がある。あまり建設的な話にはならないだろう。

そこで、ネットで少し調べてみたら、衝撃の事実が判明した。

靴下を手編みするときは、足のサイズより2センチくらい小さく編まないとぶかぶかになる。

なんだと⁉
靴下には伸縮性があるため、平地測定で測った通りに編むと、実際の足には大きくなってしまうらしい。
そういえば前に買ったフィンランドの靴下も、目の前で物差しで計測したにもかかわらず、23センチがやたらにでかい。

そうだったのか。今まで誰でも履ける軍足しか編まなかったから知らなかった。
先方はたぶん自分と家族に編んできただろうから、「何センチ用」という編み方はしなかったのだろう。
そこまで知ると、説明用の英文のサイトを探し出し、先方に返信を打った。

> あなたのお母さんの計測は正しい。確かに日本でも23センチである。
> しかし、ここを見るとわかるように、靴下は足のサイズより10%減のサイズで編まねばならないようだ。
> でもあなたの編み物は大変上手でデザインも色もすてきである。


メールを打っているとき、時刻は夜中の1時を過ぎていた。
さすがに自分は今何やっているんだと少し思った。

プロフィール

カッタ

Author:カッタ
72年生まれ。
ちまちまとモノを購入するのが好き。
小銭に弱い。

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